あこがれのアルパインルート、甲斐駒ケ岳 黄蓮谷右俣に行ってきました。
思った以上のビックルートでした。
12/29から大晦日にかけての2泊3日となりました。予備日の元旦は使わずに下山できました。
初日は竹宇駒ケ岳神社から5合目小屋跡まで登り、ベースを張ります。
飲み水の氷と雪を確保して、明日の行動の下見に出かけます。
谷への降り口を確認して、谷の下部全景を確認。
左に曲がっていくのが右俣です。
明日は朝2時半起床で、3時半出発予定です。
暗いうちに迷わないように偵察はとても大切ですね。
夕方の4時くらいからお酒と食事をして、六時頃に床につきました。
朝は暗闇の中を標高差400mを降りて、黄蓮谷に降り立ちます。
まだ、白んできてません。
しばらく、歩くと最初の滝、坊主の滝に到着。やっと、周りが見えてきました。
上部の氷が発達して、せり出してきてます。
トポでみる写真より立派です。 我々7人は3パーティーに分かれて登ります。
ここから、本日は甲斐駒ケ岳のピークへ向けて、アイスクライミングを交えながら、ザイルパートナーと確保し合いながら詰め上がります。
坊主の滝の上で、右俣と左俣の二俣を右にとり、登攀を続けます。
ずっーと、氷の回廊が続きます。確保なしで上がれません。ワンミスで、氷の滑り台を何百メーターと落ちそうです。
パートナーと確保を確実に行いながら、ピッチを刻んであがりました。
インゼルの滝上部へ到着しました。すでに時刻は3時半。
このまま、奥の滝まで登攀を続けると暗闇の中のアイスクライミングになりそうと判断。
ここで、谷を離れて黒戸尾根に向けて、小尾根へトラバースして、エスケープです。
ハイマツがたくさんある尾根で歩き辛く、部分的に下の切れ落ちた急峻なスラブでベルグラが張っているのでロープを出しながら前進です。
気温も低く、寒さを我慢しながら、確実な登攀を行います。
六時半頃、やっと黒戸尾根の一般道へ登りあがりました。8合目の少し上でした。
後は一般道を5合目の小屋に向けて、下山すれば暖かいテントで暖かい食事にありつけます。
疲れた体に我慢しつつ、テルモスに残った暖かいレモンティーをちびちびしながらゆっくりと下山しました。
8時半テント
到着!!! 本日は17時間行動でした。 疲れましたねー。
またまた、お酒と食事を夜中の12時頃まで楽しんで、朝は8時まで熟睡。
ガヤガヤと片づけて!

10時ごろにテントを畳んで、竹宇駒ケ岳神社へ。
その後は、フォッサ・マグナの温泉で疲れた体を暖めて、安全運転で帰着しました。
また、ビックなアルパインルートに行けるように御在所でトレーニングに励みましょう!