今年が一番、山を楽しんでるんだろうな~。
・・・と、思い始めて3年程になります。
どうしましょう、山楽しすぎます。
こんばんわ。seitarouです。
大きな寒波が来たこの土日、甲斐駒ケ岳へ行ってきました。
今回はクライミングを始める前に、よく一緒に歩いていた友人達3人と久しぶりに山を歩こうと言う事で行ってきました。
アプローチは黒戸尾根。駐車場から御来光。
麓どころか登山口の神社から雪上歩きです。
旅の安全祈願をして出発。
お地蔵さまも雪の中。
お天気はいいですが、風が強い。
刃渡りも雪がびっしりで歩きやすい。

ここからは景色抜群。
八ヶ岳
鳳凰三山
時折、深くハマる雪にあくせくしながら5合目を越えて、鎖場へ
15時頃に七丈小屋に到着。

今日はここに宿泊です。
まずは小屋の方から情報集め。
何でもこの先は、第二小屋まですらトレース無いとの事。
ここからは腰丈以上のラッセルだと。
2週間、誰もこの先に行ってないんだって。。。
ここ10年で一番の積雪量らしい。。。。。。
行くなら一日かかるかも?
すでに今なら間に合うと下山したパーティーも。
ん~。。。やっぱ無理かな。
こうなりゃ飲むか!!
と、体が怠ける方に傾きかけましたが
このままチャレンジもせずに敗退したら、ずっとモヤモヤするだろうな~と思い始め
とりあえず、やるだけやってから考えよう!
というわけで明るい時間ギリギリまで、まだ体力のある人でトレースを付けに行く。

なるほど、腰丈程のラッセルです。深いところでは首丈位まである。
でも雪が重くて固めやすく、絶望的では無い。
今日中に8合目位までトレース付けれたら、行けそうだ!
俄然テンション上がってきました。
すると後ろから偵察に来た小屋泊のパーティー。
(これがまたパワフルなラッセルでした)
さらにソロテント泊の方。

替わりましょう。と言ってくれて
みんなで交代しながら8合目まで、十分明るい内に行く事ができました。
以降は雪がクラストしていて歩きやすそうです。
小屋に戻って、みんなに行けるよ!
夜は良い酒が飲めそうです。
ところでこの七丈小屋・・・・快適すぎる。
厳冬期にこの標高でシャツ一枚で居れる。
水とり放題、お湯貰い放題。枕元で火が使える。
しかも本日は私達のパーティーと先程、ラッセルを共にした2人パーティー。
そしてソロの方一人の計7人。
快適すぎる!!
お酒もご飯も進む。
先程ラッセルを共にした方とも山談義で盛り上がる。
何処かで見たことある。ずっと思っていましたが
Mt-channelという山の情報番組サイトに良く出ているハッシー&カトリーヌさんでした。
どうりで強いわけです。
翌々話してみると、共通の知人もいたりして俄然話は盛り上がり
あっという間の楽しい夜でした。
翌日。。。
予報通りの強風。
ガスで視界は50m程でしょうか。雪が風に舞って厳しい朝です。
5時過ぎ位に出発してヘッデンで前日付けたトレースを追い。
明るくなる頃に8合目の予定。
ハッシー&カトリーヌさんは先に出発しました。
8合目付近。

パーティーの一人が体調が優れず、この先へ行く自信が無いとの事。
今なら一人で降りれるので8合目で撤退します。と・・・
8合目

残念だけど仕方無い。
前日、登頂できそうだと聞いて喜んでいた彼の顔を思い出すと切ない。
ここからは、岩場の間を縫う様に急登が続く。
雪が吹き溜まった場所で、ラッセル中の先行パーティーにようやく追いつく。
ここまでありがとうございます。
ラッセル替わります。
ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ。。。
腹減ってきた~。
次に交代。
ありがとうございます。
私達も替わります。と言われ振り向くと
後続のパーティーも続々と追いつきスゴイ人。

8人の大きなチームに。
山頂までもうひと行きという所でラッセルは不要になり
ついに登頂。
仲間と喜びを分ち合います。
他のパーティーの方とも喜びの握手。
あまりの嬉しさに体温も上がる

(知らない人ですが・・・・)
一通り喜んだところで下山。
下山中、急にガスが晴れて明るくなってきました。
なんとも幻想的です。
そして、風切り音の中に人のわぁ~!という歓声。
声に合わせて振り向くと

ため息が漏れるくらい白く輝くフランケが姿を見せ

神々しい。
あんなに悪かった視界も嘘の様。
下山では麓の街や富士山も綺麗に見通せました。

当初はヘッデンでの下山も覚悟していましたが
降りてみたら、まだ15時。
チームワークの賜物です。
会った事も無い他人同士が山頂を目指すという想いで繋がり。
一つのチームとなって登る事が出来たのは、本当によい思い出になりました。
そして、またどこかの山で会いましょう!と言って別れる。
やっぱり山は、ええわ~。